若き日の添乗物語~ 日本国内、忘れられない宴会

今回は日本国内添乗のお話です。ホテルに着いたら宴会とごく普通の添乗の筈だったのですが、お客様は約30名 各会社の社長や専務がずらり、こんな状況 旅行営業マンとして気合が入らないわけがありません。
しかし若い私は大失敗を、いや大失態を・・・

『皆様~本日はお疲れ様でした、ここで皆様がお酒に酔われる前に明日の説明を・・・』

なんて 業務を果たし全員にお酌をしてまわり、お話をしながら名刺をお配りした後、お客様から添乗員さんも

『一杯どうぞ』

とお声がかかり私はコップをもってビールをいっきでぐびり、その横もぐびり、またまた横もぐびり、気がつくと1周約30杯飲んでしまい、

『ありがとうございました』

と気合一発!お礼をしたら拍手喝采!!次は地酒の冷酒をと声がかかり、これまた1周30杯、まだまだ~なんて大盛り上がり

『添乗員酒強いな~』

とお声も頂き上機嫌、

『炎の営業マンですから』

と調子に乗りながら、さらにワインを2~3杯!すると、なんか喉の奥の方から重い波が炎が、や・やばい!

『すいません、トイレに行って来ます』

と宴会場を出てから暗闇に突入・・・・・・・・・・はっ!気がつくと部屋でべットの上、時計を見ると朝8時前

『・・えぇぇ~どうなってるの』

パニック状態、ホテルのロビーに電話すると

『皆様もう宴会場に集まってます』

と冷たいお言葉、ダッシュで宴会場へ、そして隙間から覗くとやはり全員揃ってご飯を食べ始めてる~!

『あ~どうすれば・・』

私は決死の覚悟を決め宴会場の中央に行き土下座して大声で

『すいませんでした~』

すると大拍手の嵐、えっ何故?

『大丈夫か?』
『よく起きて来たな』
『トイレで倒れてたから皆で部屋に運んだんや』
『こんな経験始めてや』
『おもろい添乗員やなぁ~』

と、好評?全く何も覚えが無いのにツアーが上手く進行しているではありませんか、記憶のない部分の事実が知りたくて後で恐る恐る聞くと、トイレの中で倒れてた私を、お客様が部屋に運んでくれたそうです。
宴会命の私は恥ずかしいやら悔しいやら、お客様が酔われる前にではなく、私が酔う前に予定の説明をしておいて良かった、とつくづく思いました。同時にお客様の暖かさも今でも鮮明に覚えてます。
その時の皆様たちとは今でもお付き合いさせていただいてますが、会う度に

『ぶっ倒れた添乗員』

とからかわれます・・・・
でも、皆様

『本当にありがとうございました。』

教訓 『酒は飲んでも飲まれるな!!』 おしまい


( 2015年3月19日)  


2017年01月04日  ■タイの祝日(2017年)
top
top